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CGSマスクの特徴と選び方(2020秋冬)

抗菌・抗ウイルス サイドバンド ノーズフィッター フィルターポケット クレンゼ生地

前回の夏ものから更に何度か試作を重ね、今回は更に形を絞り込んで二本立てにしました。
市販の布マスクがほとんど立体マスクばかりなので、プリーツマスクを提供しています。

抗菌・抗ウイルス仕様を強化した、Wガーゼ+帯電フィルター製品
・上質なリネンで抗菌ガーゼをサンドした、洗濯とアイロンに強くシンプルなオールシーズン製品


どちらを選ぶかと言うと、これから本格的に寒くなるので、外出される方は、抗ウイルス機能の強い、Wガーゼバージョンがいいと思います。
あんまり外には出ないけど、長く使える質の良い製品が欲しい、リネンのサラッとした肌触りが好き、という方は、リネンバージョンが良いでしょう。
リネンにもフィルターポケットをつけることはもちろん出来ますが、リネンの場合、高温でアイロンをかける関係上、うっかりフィルターを入れたままアイロンすると、中で溶けてしまいます。(私がやってしまいました)


CGSマスクの特徴・その1

抗菌・抗ウイルス仕様
Wガーゼバージョンは、ガーゼ素材にクラボウのクレンゼを使い、更に間に東レ・トレミクロンフィルターを入れています。
イータック加工生地は、通常のガーゼよりもサラッとした感触で、お洗濯にも耐えますが、洗濯機で洗う場合は、ネットに入れたほうが型崩れが少ないです。

フレンチリネンバージョンは、基本的にリネンの取り扱いの通りにして下さい。
リネンは通気性と吸湿放湿性がよいですが、それだけでは冬のウイルス対策としては弱いので、中にクレンゼのガーゼを1枚入れています。フィルターポケットなどは無く、シンプルな作りですので、取り扱いが簡単です。

クレンゼ(クラボウ)と東レ・トレミクロンについてはこの章の末尾へ。


CGSマスクの特徴・その2

サイドバンドでジャストフィット
見ていると、マスクの縫い方もいろいろありますが、下の3枚の写真を見比べて下さい。
左は不織布マスクで、コロナ前の定評のある日本製なのですが、この脇の隙間は気になります。

     
不織布製 直線裁ち  バイアス断ち 

中央は当ショップで最初に作成したもので、脇バンドが直線裁ちです。
どんなブログや手芸店配布の作り方を見ても、全部バンドが直線断ちか、或いは本体の端を曲げてそのまま縫い込むやり方です。

いちばん右は当ショップの現在のやり方で、脇バンドをバイアスに断っています。自然にフィットしているのが、お分かりになると思います。ゴムで後に引っ張られるぶん、直線と同じ幅で縫っても、バンドが幅広くなります。動いてもずれくく、硬い生地を使っても、隙間が出来ません。着用写真で見ると一目瞭然で、同じ人間が同じサイズで縫っても、これだけの差がついています。

バイアス裁ちは、縫うのがやや難しいのと、生地に多くの無駄が出るので、あまり見かけませんが、私はバイアス使いが好きで、何かというとバイアス断ちにします。
当店のマスクは全て、サイドバンドをつけてバイアス断ちにしています。


CGSマスクの特徴・その3

安全にフィットするノーズフィッター

ノーズフィッターで鼻が痛くなった、という声を聞きます。常々思っていたのですが、ノーズフィッターは市販のものを使うと、端が切りっぱなしでゴツゴツしています。ガーゼのマスクにノーズフィッターの入ったものが無いのは、危ないからでしょう。

針金を仕込んだプラスチックとか、平べったいプラテープなどは、端が尖っているのでガーゼなど突き破りそうですし、お洗濯の時にも邪魔です。
おまけに、アイロンをかけると、熱で溶かしてしまわないとも限りません。
ノーズフィッターは、布マスクとはあまり相性が良くないようです。

 
帯芯のフィッター 
端を熱して丸めるとか、ガーゼテープでくるんでみるとかいろいろやってみたのですが、布には布を使うのが一番、ということで、固い布と言えば「帯芯」
何種類か試してみて、一番固いのは少し重さもある為、ちょうど良い厚みのを細く切って縫い込んでみました。

出来上がったものをちょっと触ると、普通に針金が入っているのか、と思う硬さですが、弾力があり、痛い硬さではありません。
意外に形状保持力もあり、夏バージョンではサラシのものはプラテープを使っていましたが、秋冬バージョンからは、全面的に帯芯に変更しました。


フィルターポケット

 
表地下部の折り返し 
夏バージョンでは、タックの立体マスクにだけ、フィルターポケットをつけていましたが、今回はガーゼのプリーツマスクにポケットをつけています。
プリーツなので、少しやりづらいと思いますが、下側が開いて、表地に折り返しがありますので、そこでフィルターを受けるようになっています。
人によって違うと思いますが、一例として私は、次のようにしています。

1、原則として、フィルターはいちいち取ったり付けたりはしない。販売時に装着してありますが、手洗いの場合は、そのままゆっくり振り洗いすれば2~3回は使えます。

2、交換する場合は、まず上のノーズフィッターに近い部分まで上側を差し込み、反対の手で外から掴みます。やりにくい場合は、洗濯バサミなどで上側を挟んでおくと簡単です。

3、上側を掴んだまま、マスクを上下に広げ、フィルターも一緒に広げます。そうするとフィルターの下端が表地の折り返し付近まで来るので、余ったぶんを折り返しの中に入れて下さい。

4、布地のプリーツを畳みます。この時、一緒にフィルターも畳みます。これで、マスクを広げたり畳んだりしても、フィルターがずれません。

鎌倉シャツの型式なども試してみたのですが、薄い生地を表と裏で別々の形状にして、更に中にフィルターを挟むのはとても扱いにくくて、男性などは無理だと思いました。
今回の二種類の仕様も、何度か試行錯誤した結果、やっと固まったものですので、気持ちよくお使いいただけましたら幸いです。


クレンゼ生地について

・役割:フィルター的な役割はしません。生地の表面についた菌やウイルスに作用するものです。従って、当店のwガーゼマスクは、飛沫などに乗ってガーゼに付着したものはイータックの作用でウイルスや細菌を減少させますが、布目から入ったものをブロックするのは、トレミクロンフィルターになります。
・効果:口腔治療抗菌薬を繊維に固定化するEtak(イータック)という技術を製品化したもので、MRSA、O-157、黄色ブドウ球菌などを含む13種類の細菌、8種類のウイルス、5種類の真菌を99%減少させます。
・安全性:皮膚刺激性=陰性、ヒトパッチテスト=安全などのテストにクリアしています。
・耐洗濯性:家庭洗濯50回まで抗ウイルス効果が持続することを確認済。
・商標登録:「CLEANSE®/クレンゼ®」は倉敷紡績(株)の登録商標です。加工ブランドの為、商品名には使用できず、<「抗菌・抗ウイルス機能繊維加工技術 CLEANSE」加工生地を使用しています。>という表記になります。

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